導入効果
- 平置きから上部空間も活用できるラック保管に変更し、保管効率175%増を実現。
- 作業効率の向上で、残業時間の削減と3名の省人化を実現。
- レールレス式の移動ラックのため、レイアウト変更時の移設が可能に。
平置き製品の非効率な出庫作業の改善が課題
日本梱包運輸倉庫様は、全国89拠点を構え、梱包、運輸、倉庫サービスを提供する総合物流会社です。主要のBtoBに加え、BtoCへの挑戦により、事業を拡大しています。
日本梱包運輸倉庫様は関東圏の主要拠点の一つで、約60年の歴史がある三芳営業所の倉庫を、2023年10月にリニューアルしました。従来の倉庫の課題について、所長の外波山様は「従来は平屋の倉庫で、製品を縦列で平置き・段積みしていました。そのため、奥にある製品を取り出すときには、毎回手前の製品を一個ずつ移動させ、出荷する製品を取り出し終わったらまた元の場所に戻すといった作業が発生し、多くの工数がかかっていました。この現場のストレスや作業負担を軽減したいと思っていました」と語ります。
課題を解決するために日本梱包運輸倉庫様が新倉庫への導入機器として選択したのが、トヨタL&Fのパートナーラック移動タイプです。導入の決め手について、「コスト面もそうですが、保管効率の良さです。従来の平置きの保管と比較すると、保管量は175%増になります。また、レイアウト変更を考えたときに、レールレス式で移設が可能なこともポイントになりました」と外波山様。
移動ラックで、理想の現場改善を実現
三芳営業所の新倉庫は4階建てで、パートナーラック移動タイプはその最上階に設置されており、約6,200パレットを収納可能です。導入効果については、「荷物のサイズに合わせて、3~4段の3種類の保管ができる設備を導入したおかげで間違いなく保管効率が上がりました。視認性も良くなり、作業効率が向上したのは大きなメリットです。また、リーチフォークリフトのRinovaが旋回できる通路スペースも十分に確保されており、非常に満足しています。省人化に関しては、約3名の削減ができました。時間的にも残業が減り、基本的には定時で帰れるようになりました」と外波山様。また、トヨタL&Fについては、「品質や効率はもちろん、『安全第一』といったところを強く感じました。作業者がラックの中にいて、挟まれそうになる事象は基本的には無いと思います。人が中にいると、外部から操作ボタンを押しても作動しない仕組みを構築し、リスクを減らしていただいています」とのこと。
今後の展望については、雇用が厳しくなってくることが予想されるなか、「自動運転フォークリフトと連携させ、作業者がいなくても入出庫作業が行える仕組みを、トヨタL&Fさんにも協力していただき構築していきたいと思っています」と外波山様は語られました。
荷物サイズに合わせた3種類の移動ラックの導入で、効率的な物流倉庫を実現。
■保管効率
上部空間を有効活用できるパートナーラック移動タイプを、荷物のサイズに合わせて3種類導入。従来の平置き・段積みに比べて保管効率が約175%向上し、約6,200パレットを収納可能となりました。荷物の視認性も良くなり、作業効率も向上しました。
移動ラックは、入出庫時の必要なラックのみを開閉でき、限られたスペースを有効活用。ラックの開閉は、ボタン1つで簡単に操作可能。
床面工事が不要なレールレス式移動タイプのため、レイアウト変更時の移設が容易。
■安全
リーチフォークリフトが旋回できる通路スペースが十分に確保されており、ぶつけてしまう心配がありません。また、ラックの中に作業者がいるときには外部でボタンを押してもラックが作動しない仕組みを採用し、挟まれそうになるリスクの低減を図っています。
十分な通路スペースを確保。
各種センサーなどで異常を検知した場合、全台車が停止。
本事例における導入商品
CASE STUDY
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