ウイスキー樽保管用ラックの導入で、作業効率および作業安全性の向上に貢献。

堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 様
http://akkeshi-distillery.com/

業種:食品・飲料
導入商品:その他

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導入効果

  • ラックには各段にアクセス可能な階段と通路を設置することで、サンプリング作業等の効率が向上、作業時間を約1/3に削減
  • 棚番の設定で、より正確なロケーション管理を実現
  • 木製の板を用いたダンネージ式から金属製のラック式保管に切り替えたことで、耐震性向上と作業者の安全確保に貢献


1964年に創業し、主に食品原材料の輸出入を手がける堅展実業株式会社様。2016年に北海道厚岸郡厚岸町に建設した「厚岸蒸溜所」で、「二十四節気シリーズ」をはじめとするクラフトウイスキーの製造・販売を行っています。

ウイスキーは熟成期間が長く、樽詰めしたウイスキーの長期保管・管理が必要となります。また、厚岸蒸溜所では、1つのウイスキーを製品化するのに約100樽の原酒の状態を確認し調合を行うため、熟成中の樽を開栓して原酒を採取するサンプリング作業が発生します。

従来、厚岸蒸溜所の熟成庫では、木製の板を挟んで樽を積み重ねる伝統的なダンネージ式の樽保管を行っていました。しかし、樽の搬出入に時間がかかるうえ、下段の樽からサンプリングを行う際に、上段の樽を移動する工数が発生しており、年々増加する樽の管理やサンプリング工数が増大することを見据え、作業効率化および作業者の身体的負担軽減のための対応策を検討されていました。

そこで、第三~第五熟成庫へウイスキー樽保管用ラックを導入。
お客様の作業環境やご要望に合わせた専用設計が決め手となりました。

導入いただいたウイスキー樽保管用ラックには、各段にアクセス可能な階段と通路を設置。通路から1つ1つの樽に直接アプローチすることが可能となり、サンプリング作業にかかる時間が約1/3に削減されました。さらに、ラック保管により視認性が向上し、樽の状態が確認しやすくなったことに加え、より正確なロケーション管理を実現しました。管理する樽は増加していますが、従来と同数の作業員での運用を実現しています。

また、金属製のラックは木製の板を用いたダンネージ式よりも足場が安定するうえ、木片による怪我の心配もなく、作業者負担の軽減および安全性向上に貢献しています。さらに、耐震性の向上により、地震による荷崩れリスク低減につながりました。

今後は、増設予定の熟成庫へのラック導入に加え、さらなる作業性の向上を目指し、樽搬入出の自動化を検討されています。


❶運搬・入庫

蒸溜所で樽詰めされたウイスキーは、トラックにて熟成庫へ運搬されます。
熟成庫では、有人フォークリフトでの荷下し後、専用パレットに乗せ、樽を転がしてラックに入庫します。

蒸溜所で樽詰めされたウイスキーを、トラックにて熟成庫まで運搬。

有人フォークリフトで荷降ろしし、熟成庫へ搬送。

専用パレットに樽を乗せ、人手で樽を転がしてラック内に入庫。

❷保管・管理

ラックに階段や通路を設置する専用設計で、1つ1つの樽へのアクセスが可能に。サンプリング作業にかかる工数が約1/3に削減されました。

また、樽の状態が確認しやすくなったことに加え、棚番の設定でより正確なロケーション管理を実現しました。

さらに、ダンネージ式に比べて耐震性も高く、地震による荷崩れリスク低減につながっています。ダンネージ式特有の木片による怪我の心配も無くなり、作業の安全性も向上しました。

【第五熟成庫 内観】

【従来のダンネージ式熟成庫】

下段の樽にアクセスするためには、上段の樽を移動させる荷繰り作業が発生。

ラックには各段にアクセス可能な階段と通路を設置。

栓を開けて実施するサンプリング作業も、荷繰りなしで実施可能。

視認性が向上し、樽の状態が確認しやすい環境を実現。また、棚番の設定によりロケーション管理がより正確に。

金属製のラック保管にすることで、ダンネージ式と比較して耐震性が向上。木片による怪我の心配も無く、作業の安全性向上に貢献。