QRグリッド式AGVの導入で、属人的な作業の解消と作業者の身体的負担を軽減。

株式会社ZOZO 様
https://corp.zozo.com/

業種:通販・卸売・小売 / アパレル
導入商品:AGV・AMR

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導入効果

  • 属人的な作業を解消し、次工程への最適な供給体制を確立
  • 重量物搬送の自動化で作業者の身体的負担を軽減
  • ハンドパレットの操作ミスによる衝突や、荷物落下によるケガのリスクを低減

日本最大級のファッションEC「ZOZOTOWN」の企画・運営などを行うZOZO様。将来的な商品量拡大を見据え、2023年11月に茨城県つくば市に同社、最大規模の物流拠点となる「ZOZOBASEつくば3」の本格稼働を開始しました。

既存拠点では、入荷および入庫作業をハンドパレットによる人手搬送で行っていたため、作業に時間がかかり、作業者の身体的負担が大きくなっていました。また、先入れ先出しや次工程への供給タイミングなど、オペレーション上で重要な確認や判断が属人化していました。これらの課題解決のため、自動搬送ロボットQRグリッド式AGVを導入しました。ハンドパレットを用いたパレット搬送の大部分を自動化でき、オペレーションがシンプルになることに加え、将来的に次工程のデパレタイズ作業の自動化を検討する場合に連携がしやすいことが導入の決め手となりました。

QRグリッド式AGVの導入により、人手での搬送作業が削減されたことで、作業者の負担が軽減され労働環境の改善につながりました。また、属人的な作業が解消され、より適切なタイミングで適切な量を次工程に供給する体制を確立しました。さらに、ハンドパレットの操作ミスによる衝突や、搬送中の荷物の落下などによるケガのリスクも低減しました。

今後は、1つの工程だけでなく、全体最適を考えて複数ソリューションを連携させることで、投資対効果を最大化させるとともに、つくば3に導入したソリューションを1つのモデルとして、既存拠点でも省人化・効率化を検討していきます。

運用イメージ

入荷~一時保管

入荷した商品パレットを、作業者がハンドパレットを用いてリフトアップ装置に投入すると、自動でパレットがリフトアップされ、コンベヤでAGV用のコタツ架台上まで搬送します。その後、AGVがコタツ架台ごと荷取りして滞留エリアまで自動搬送し、一時保管します。

❶作業者がハンドパレットで、リフトアップ装置に商品パレットを投入すると、パレットがリフトアップされ、AGVの荷取り位置にセットされたコタツ架台までコンベヤで自動搬送。

❷AGVがリフトアップ装置の荷取り位置まで移動。

❸AGVがコタツ架台ごと商品パレットを荷取り。

❹商品パレットを一時保管場所まで自動搬送。オペレーターがいない時間帯に順立てを実施。

一時保管~入庫

商品の一時保管後、入庫準備ができた商品を再びAGVが荷取りし、供給エリアへと搬送します。供給エリアでは、作業者が商品をデパレタイズし、コンベヤに投入します。空パレットが供給エリアに溜まると、AGVがリフトダウン装置まで自動搬送し、リフトダウン装置での荷降ろし後、人手で荷受けエリアに戻されます。

❺入庫準備ができた商品をAGV が荷取り。

❻供給エリアへ搬送後、作業者がデパレタイズし、コンベヤへ商品を投入。

❼空パレットはAGVがリフトダウン装置まで自動搬送。

❽リフトダウン装置での荷降ろし後、パレットは荷受けエリアへ。