導入効果
- 最新マテハン機器で自動化を図り、作業人員を50%削減
50万アイテムが在庫可能な最新物流拠点
機械工具の卸売商として1959年に創業したトラスコ中山様。「在庫があるから売れる」という経営者の考えのもと、在庫を徹底的に自社で抱え、他では手に入らない商品を揃えることに注力するとともに、在庫ヒット率を上げる、言い換えれば、お客様に即納することを最重要視した経営戦略を実行しています。
「日本のモノづくりを応援するのが当社の使命です。だからこそ、まだ当社で取り扱っていない商品の問い合わせがあった場合はリスト化し、問い合わせが多い順に仕入先を開拓して取扱商品を増やしています」と話すのは取締役 物流本部長の直吉様。
トラスコ中山様は創業60年を迎えた2018年に、全国で17ヵ所目の大型物流センター「プラネット埼玉」を開設しました。地上4階建て、延床面積1万2,915坪の規模を誇り、万が一の災害時にも決して物流を止めずに供給責任を果たすという決意のもと、地下には建物全体を支える免震設備も装備しています。
プラネット埼玉は、稼動開始時に約34万アイテムの在庫を保有し、2023年12月末には52万アイテムを目指しています。「日本で一番大きな工具箱をつくるんだという思いで、“物流遊園地=ロジスティクス・ワンダーランド”をコンセプトに当社では初めてマテハン機器の設置、稼動を前提に設計した物流センターです」と直吉様。
人と機械の調和で徹底した効率化
プラネット埼玉の特徴は、最新のマテハン機器を駆使し、可能な限り自動化を図っていることです。たとえば出荷の際、小・中物については1階のバケット用自動倉庫からピッキングされたり、2階や3階などから出荷用バケットで搬送。出荷単位の荷物が揃ったところで仕分け装置エリアに出庫されます。大物については4階のパレット用自動倉庫から出庫されます。「徹底して自動化を図ることで、人員は通常の物流センターの半分以下に抑えることができました」と直吉様は成果について語ります。
こうした自動化、効率化を追求した物流センターを実現するために、トラスコ中山様がパートナーに選んだのがトヨタL&Fです。その理由について、直吉様は「機械化の経験や知見が乏しい当社の要望を聞き、それをただ形にするだけでは物足りません。トヨタL&Fさんは物流エンジニアリングに関する豊富なノウハウを持っており、積極的な提案はもちろんのこと、一緒により良いものをつくりたいという志があふれていました」とのこと。
さらに今後について、「日進月歩で開発が進む物流の自動化技術や最新機器の情報を、グローバルカンパニーであるトヨタL&Fさんからいち早く提供していただき、当社も日本のパイオニアを目指していきたいと考えています」と直吉様は語られました。
最新マテハン機器を駆使し、入荷から出荷までの作業プロセスの自動化・効率化を実現
❶パレット用自動倉庫
ゲート式仕分け装置で仕分けできない大型商品は、4階のパレット用自動倉庫から出庫。
❷バケット用自動倉庫
小型中頻度の商品は、1階のバケット用自動倉庫から出庫。
❸SAS(システマストリーマー)
仮保管された商品は、輸送種別等にSAS内で荷合わせし、GASへ搬送。
❹GAS(ゲートアソートシステム)
指示されたゲートに荷物を投入するだけのGASで、仕向け地ごとに半自動で仕分け。
❺自動梱包ライン
従来手作業で行っていた梱包作業を自動化。2ライン導入し、従来比24倍の出荷能力を実現。
❻ラック
中型高・中・低頻度商品は、2・3階のラックにフリーロケーションの在庫管理による保管。
❼垂直搬送機
各階のゾーン毎に仕分けた入荷商品を垂直搬送機で搬送。
本事例における導入商品
CASE STUDY
その他の導入事例
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株式会社ZOZO 様
国内初導入のポケットソーターで、作業の標準化、および省人化を実現。
導入場所:倉庫・物流センター
業種:通販・卸売・小売 / アパレル
導入商品:仕分け機・ソーター -
株式会社大創産業 様
最新マテハン機器を組み合わせ、高効率なオペレーションと省人化、店舗負担軽減を実現。
導入場所:倉庫・物流センター
業種:通販・卸売・小売
導入商品:自動倉庫 / 情報システム / ロボット -
トヨタモビリティパーツ株式会社 様
バケット用自動倉庫の導入で、作業者の労働環境改善を実現。
導入場所:倉庫・物流センター
業種:通販・卸売・小売 / 自動車・輸送機器
導入商品:自動倉庫 -
菅公学生服株式会社 様
製品や原材料の有人搬送作業をシンプルAGVキーカートで自動化し作業負担軽減と生産性向上を実現。
導入場所:工場
業種:通販・卸売・小売 / アパレル
導入商品:AGV・AMR